落ち込んだ日に、たまたま辿り着いた中村キース・ヘリング美術館。
最初の部屋に入ると、「作品とは異なる生命の創造だから、呼吸することに頼らなくても生きていける。」という彼の言葉。そしてネオンに光る赤ちゃん。
キース・ヘリングの作品と目を合わせたとき、もうこの世にはいない彼と意思疎通できたような初めての感覚が込み上げた。それが彼と私の出逢いだった。
実物の作品は、彼の優しさ、人間らしさ、意志が凄いパワーで放たれている。
それはそれは眩しく優しいパワーで私を包み込んでくれた。
その日からキース・ヘリングは私にとってバイブルのような存在だ。
彼が晩年に作った逆三角の作品を見上げると、彼が天から見守ってくれてるように思える。
人生にとっての大事な物を思い出させてくれる彼の作品が、いつも私の心に飾られている。